Flightradar24、FlightAware、OpenSky Networkの比較 概要編

Flightradar24、FlightAware、OpenSky Networkの概要について比較すると以下の通りです。

項目Flightradar24FlightAwareOpenSky Network
URLhttp://www.flightradar24.comhttps://ja.flightaware.com/https://opensky-network.org/
主なデータソースADS-B (ボランティアネットワーク)、MLAT、衛星ADS-B、FLARMADS-B (FlightAware独自のネットワーク)、政府・管制機関ATCデータ、Flight PlanデータADS-B (ボランティアネットワーク)、その他の生信号データ (Mode-Sなど)
データの利用目的フライト追跡、商業利用、メディア向け、一般向けフライト追跡、商業利用、一般向け、予測研究、学術、非営利目的
データへのアクセスウェブサイト、モバイルアプリ、API (商用プラン)ウェブサイト、モバイルアプリ、API (商用プラン)ウェブサイト、API (無料アクセスと有料プラン)、静的データセット
データのカバー範囲世界中 (特に衛星データにより洋上・遠隔地もカバー)世界中 (ATCデータにより、特に北米で強力)世界中 (ボランティア依存、地域によりばらつきあり)
取得可能なデータ項目の特徴リアルタイムの位置情報、詳細な航空機メタデータ、MLAT/衛星データ。リアルタイムの位置情報、フライトプラン情報、出発/到着予想時刻 (ETA)、ディレイ情報など、運航に関する詳細な予測・ステータスデータ。生のADS-Bメッセージ、センサー情報など、データの出所や技術的側面に焦点を当てたデータ。
プランの種類無料プラン、有料プラン。
有料プランには「Silver」、「Gold」、「Business」。
無料プラン、有料プラン。
有料プランには「Premium +」、「Enterprise」、「Enterprise WX」、「FlightAware Aviator」、「FlightAware Global」、「FBO Toolbox」。
無料プラン、一部データ量や利用目的によって有料プランあり。

※ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast、放送型自動従属監視)
航空機が自機の正確な位置情報などを、他の航空機や地上の受信機に向けて自動的に「放送(Broadcast)」するシステムです。ADS-Bは航空機自身が主体となって位置情報を発信します。

※MLAT(Multilateration System、マルチラテレーションシステム)
航空機の信号を受信してその位置を特定する監視システムで、主に空港内で使用され、夜間や悪天候時でも航空機の正確な位置を把握できます。

※衛星ADS-B
航空機が自らの位置情報を衛星を介して地上に送信する監視技術です。これは、航空機がGPSなどの衛星測位システムから得た位置情報と飛行データを、地上だけでなく宇宙空間の衛星にも定期的に送信します。このため、従来は地上局の電波が届きにくかった海の上や山岳地帯など、地球上のあらゆる場所をカバーできます。

※FLARM(フラーム)
グライダーや軽飛行機、ヘリコプター、ドローン(UAV)などの軽航空機に搭載される衝突回避システムで、GNSSで位置を特定しデジタル無線で情報を共有することで、他のFLARM装備機や障害物(データベースに登録されていれば)との衝突の危険をパイロットに警告します。

※政府・管制機関ATCデータ
航空交通管制 (Air Traffic Control、ATC) に関連する、航空機を安全かつ円滑に運航させるための様々な情報を指します。これには、航空機の位置や速度を把握するレーダー情報、航空機の航行状況を管理する航空交通流管理 (ATMC) などのデータが含まれます。また、緊急時の捜索計画に関するデータも含まれます。

※Mode-S(モードエス)
航空機を個別に呼び出し、識別コードや情報を送受信する高度なレーダー技術です。