航空券の価格は、さまざまな要因によって決定されます。
主な要因は以下の通りです。
1.需要と供給
①シーズン
繁忙期:ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの旅行者が多い時期は需要が高まり、価格が上昇します。
閑散期:1月(年始を除く)、2月、6月、10月、11月などの閑散期は需要が少なくなり、価格が安くなる傾向があります。
②曜日・時間帯
曜日:金曜夜や週末(土曜・日曜)、月曜朝などはビジネスや旅行での利用者が多くなり価格が高くなります。週の真ん中の平日は需要が少ないため比較的安くなることが多いです。
祝日前日、当日は価格が高くなることが多いです。
時間帯:早朝、深夜は需要が少ないため、比較的安くなることが多いです。
③予約状況
予約が増えて座席の空きが少なくなると価格が高くなり、予約が少なく空席が多い場合は安くなることが多いです。
2. 予約時期
①早期予約割引(早割)
航空会社は早期に一定の座席を販売することで収益の安定化を図るため、出発の数ヶ月前(国内線では75日前など)に予約すると大幅な割引が適用され安くなります。
②直前予約
出発日が近づくと、空席を埋めるために価格が下がることもありますが、一般的には需要が高まるため高くなる傾向があります。特にビジネス利用者は直前でも高価格帯の航空券を購入する傾向にあるため、価格が維持されることが多いです。
3.競争環境
同じ路線に複数の航空会社が就航している場合は、価格競争が起こり下がりやすくなります。
特にLCC(格安航空会社)が参入している路線では、大手航空会社も価格を下げる傾向があります。
4.外部要因
①燃油費(燃料価格)
航空会社にとって燃油費は大きなコストです。原油価格の高騰は、航空券の価格に上乗せされる「燃油サーチャージ」に影響し、運賃全体を押し上げます。
②為替レート
国際線の場合、燃料購入や海外での経費に為替レートが影響するため、円安が進むと価格が上がる要因となります。
③世界情勢
紛争や災害、パンデミックなどの世界情勢も、航空機の運航や需要に影響を与え、価格変動の原因となります。
5.航空会社の内部要因
①人件費
パイロット、客室乗務員、地上職員など、運行に必要なスタッフの人件費のコストも価格に影響します。
②機材費用
機体の購入、リース費用、メンテナンス費用なども価格に影響します。
6.航空券の種類
普通運賃(ノーマル航空券)は予約変更やキャンセルが自由にできる分、高価です。一方、正規割引運賃や格安航空券は、購入後の変更ができなかったり、キャンセル料が高かったりといった制約がある代わりに安価に設定されています。